女性と男性の薄毛は原因の違い!男女別の対策について
薄毛が発生する部位と、その後の広がる順序については、男女差がみられます。
一般的に女性の薄毛は、トップあるいは頭部全体の髪が細く・薄くなってしまうのに対して、男性は、典型的なトップ部分が薄くなる、あるいはフロント部分の後退から始まるパターンが多いとされています。
女性と男性で薄毛の原因は異なる
薄毛・抜け毛の原因は、女性も男性も基本的には同じですが、女性の場合は日常生活でのストレスによるホルモンバランスの崩れ、男性の場合は男性ホルモンが影響しやすいと言われています。
また、生活習慣や食生活が乱れている生活習慣や食生活が乱れていると、髪の栄養が不足したり代謝が低下したりして、薄毛になる可能性があります。
睡眠は、髪の生成に必要な成長ホルモンの分泌にかかわっているため、夜ふかしや寝る前のスマホ・テレビの閲覧などをしている方は、薄毛になりやすい傾向です。
また、食生活が乱れていると、髪の成長に必要なタンパク質やミネラル、ビタミンなどのバランスが崩れ、正常に成長しなくなります。
さらに、酒類に含まれるアルコールの代謝時に亜鉛が大量に消費されることで、髪の栄養不足となる場合も。
女性の場合は、ホルモンバランスの乱れやストレスによる影響が大きいです。
強いストレスを受けると、自律神経が乱れていきます。自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っており、それぞれがバランスをとることで、身体の機能を調整しています。
ストレスは、交感神経を優位にして血管の収縮を招くのです。その結果薄毛の原因になります。
男性の薄毛の特徴とは?
また、男性は遺伝による影響も強く受けることも特徴です。女性と男性の薄毛では原因や症状に大きな違いがあります。
男性の薄毛に多いAGA(男性型脱毛症)では、男性ホルモンの増加と遺伝的要因によって額や頭頂部などが集中的に抜け落ちます。
抜け毛が多くなり、経過とともに頭頂部が薄くなる、額がいつのまにか後退といった症状が特徴の男性型脱毛症(AGA)は、主に男性ホルモンの増加が原因であるとされています。
ジヒドロステロン(DHT)という男性ホルモンの一種は、髪の毛を生み出す毛根部の細胞を弱らせてしまう作用があるのです。
男性の薄毛の治療法
男性の薄毛の悩みで最も多いAGAの治療では、多くの専門外来でプロペシアやザガーロ、ミノキシジルという薬が使用されています。
プロペシアは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発された薬です。プロペシアには5αリダクターゼの働きを阻害してジヒドロテストステロンの生成を抑え、薄毛を改善する効果があります。
AGA治療にはプロペシアやザガーロを服用し、併せてミノキシジルを頭皮に塗布するという方法が一般的です。
女性の薄毛の原因
女性と男性の薄毛の原因には重なるところもありますが、女性の薄毛には、女性特有の原因が大きくかかわっていることも見逃せません。
女性の薄毛の原因は主に、加齢、女性ホルモンの減少、間違った頭皮ケア、ストレス、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの摂取不足などが挙げられます。
人間の髪の毛にはもともと毛周期(ヘアサイクル)があり、一般的な女性の場合、1本の髪の毛のヘアサイクルは約4~6年です。
髪の毛は日々つくられ、時間とともに、うぶ毛から太いしっかりとした髪の毛へと成長していきます。それが6年ほどたつと、髪の毛は寿命を迎え、抜け落ちていきます。
そして休止期を経て、同じ毛根からまた新しい髪の毛がつくられていくのです。
何らかの原因によってヘアサイクルが短くなってしまうと、薄毛が進行していきます。
女性の薄毛の治療法
エストロゲンをコントロールする女性が対策する場合、最も大事なことは女性ホルモンのエストロゲンをコントロールすることにあります。
簡単にいうと、減少を緩やかにすればエストロゲンが原因による薄毛を予防することができるのです。そのためには、まずは大豆製品を摂取すると良いでしょう。
大豆に含まれる『イソフラボン』は女性ホルモンと似た働きをすると言われており、さらにタンパク質を豊富に含んでいるため、女性ホルモンに限らず毛髪栄養の摂取においても強い味方です。
さらに、質の良い睡眠を取ることで体内の活性酵素の働きをなくす効果を持ちます。逆に睡眠の質が悪いと自律神経の調整がうまくいかずホルモンバランスが崩れてしまうんです。
体内の女性ホルモンの減少を防ぐことはできませんが、こうすることで減少の勢いを防ぐことができます。
まとめ
女性と男性とで薄毛の原因は違い、それぞれ特徴があります。
とくに、ストレスは髪の毛だけではなく、健康面全てにおいて悪影響を及ぼします。さらにストレスはエストロゲンの分泌を抑えてしまうこともわかっているので、普段からストレスを溜めないことを心がけましょう。